「半分の大きさで作れない？」

日々アレルギー対応パンを作り続けているトントンには、お客様よりいろんなお声をいただきます。

「このパンのチョコバージョンがあったらいいなあ」

「こんなパンが給食で出るんですけど、作ってもらえませんか」

などなど。

 

数々いただくお声の中でも、インストアベーカリーをオープンした初期の頃から特に多かったお声が、

「このパン、うちの子にはちょっと大きすぎるから、半分のサイズで作れない？」

というもの。

 

初めて作ったミニパンは、『お子様ロール』でした。

お客様からのご要望があったとはいえ、コッペパンを半分の大きさにして丸めただけのパンを販売するのは、とても勇気が要りました。

もっとおしゃれでかっこいい、都会的な凝ったパンじゃないと売れないんじゃない？と思っていたからです。

 

そんな店チョの心配は杞憂に終わることになります。

『コッペパンを半分にして丸めただけのパン』をお渡ししたお客さまが、

「私のためにパンを作ってくれたっ！」

と、大変喜んでくださったからです。

ほっとしたと同時に、ミニパンというものは私たちが思っているよりも需要があるのかも…と思いました。

 

ネットショップを始めてからも、ミニパンの需要の多さに驚くばかりでした。

「うちの子にはメロンパンはちょっと大きかったようです」

「クリームパンはミニサイズが子供にちょうどいいです」

「チョココルネ、小さい子供にはちょっと大きすぎます」

そんなお客様の声をいただくうちに、「じゃあ、この菓子パンもミニサイズ作っちゃう？」「こんなミニ菓子パンあったら喜んでもらえるかな？」と、ミニ菓子パンはどんどん増えていきました。

 

いろんな【ミニ】あります

いつもの菓子パンを、お子様でも食べ切れる小さなミニサイズにして作りました。

大きさは、ちょうど半分。

だから、カロリーも半分。

お子様だけでなく、大人の小腹にもうれしいサイズです。

 

【ミニ】しかないパン、というのもあります。

大きいサイズが終売になって【ミニ】だけが残ったパン。

はたまた【ミニ】のためだけに開発して生まれたパン。

いきさつは様々ですが、ちょっと特別感をもってご用意しています。

 

お客様に喜んでいただきたくて

ミニサイズのパンを作っているパン屋さんは、巷でも多くありません。

なぜなら、ミニサイズのパンを作るのは、とーっても手間がかかるから。

大きさが半分だからといって、作る時間や労力は半分になりません。

 

工程の全てを手仕事で行なっている町のパン屋さんでは、毎日たくさんの種類のパンを焼くだけでも大忙し。

ミニパンを製造する余裕は、きっとないと思います。

 

でもうちは、アレルギー対応パンという、お客様の需要から生まれたパンを作っている工場。

だからこそ、お客様の望まれるミニパンを作ることは、とても大事なことだと思ったのです。