食パン1斤の「斤」って?
食パンって1斤、2斤って数えますよね。
この「斤」って、食パン以外には聞き慣れない単位です。
これって決まりがあるんでしょうか?
「斤」とは中国から入ってきた重さの単位で、日本の尺貫法では1斤=16両=160匁とされ、1匁=3.75グラムと定義されたので、1斤は600グラムとなります。
ところが、明治維新以降、イギリス、アメリカから食パンが輸入され、その食パン一袋の重さが約1ポンド(約450g)だったことから、これを1斤と数えました。
それが食パンの数え方として、定着したようです。
そのうち、材料や作る環境、条件によって、大きさも重さもばらつきが出て、いろいろな大きさの食パンが販売されるようになりました。
つまり、パン屋が1斤の大きさを決めていたのです。
これではいけないと、製パン業界の公正競争規約では平成24年5月31日より、1斤は340g以上と定めました。
現在では1斤あたり350g~400gの食パンが多いようです。
なかなか曖昧なんですけど、食パンは製品の特性から、どうしても重量にばらつきがでます。
そこで最低重量を保証内容重量として保証しているものです。
こういうアバウトなのって、なんかイイですね~
世の中世知辛くなってきて、何でもきちっと決めなくっちゃいけない風潮がありますが、ちょっとユルイ感じのものが残っててもいいような気がします。
ウチのお店は、常に何でも「ユルイ」ですけど~(笑)