パンの味の決め手は「デンプン」の味
「このパンは美味しい」「ここのパンはちょっとイマイチ…」
なんて、いろんなところのパンを食べては、勝手に評価しちゃったりなんかして…(^_^;)
きっとみなさんもそうだと思います(笑)
この「美味しい」「ちょっとイマイチ」の判断基準は、人それぞれだと思いますが、何がそう感じさせているんでしょうか?
デンプンの質と美味しさの関係
- 甘み
- 水分量
- 口溶け
- 香り
要因はいろいろあると思いますが、ほぼ全てに関与しているのが、小麦粉のデンプンの質。
デンプンとは、ブドウ糖が結合して長い鎖状になっているもの。
その鎖状のデンプンの長さが短ければ短いほど、口に入れた時に口溶けがよく甘さを感じます。
ところが、デンプンは時間が経つとデンプン同士が繋がり合って、甘みが感じられなくなり、水分が抜けて口溶けが悪くなる特性があります。
時間が経ったパンが固くなり、噛んでも噛んでも味が感じられないのは、デンプンが繋がって長くなっているからなんです。
実はこれって、ご飯といっしょ。
ご飯もデンプンの質で味が変わります。
コシヒカリ、あきたこまち、ササニシキ…
日本のお米は外国のお米より甘く感じられるのは、デンプンが短いからなんです。
ということは…
デンプンを短い状態のままパンにすることができれば、甘く口溶けが良くなるということ。
それを日々研究しています。
パンは冷凍保存がおすすめ
tontonのパンに限らず、「パン」という食べ物は常温で置いておくと、どんどんデンプンが繋がって固くなっていきます。
なので、その日のうちに召し上がられない場合は冷凍保存がおすすめです。
デンプンの繋がりを抑えることができます。
そして召し上がるときは、温めるとデンプンが元に戻って甘くなって口溶けが良くなります。
これもご飯といっしょ。
ちなみに、冷蔵保管は一番デンプンが繋がってしまって固くなりますので、おすすめできません。
パンもご飯もデンプンの味が美味しさの鍵を握っています。
焼きたて・炊きたてほど美味しいですし、食べきれなかった分は冷凍保管。
温めてから召し上がると、炊きたて・炊きたてに近い状態に戻ります。
あ、、ホイップクリームのパンは温めるとホイップクリームが溶けてしまいますので、自然解凍でお召し上がりくださいね。
こちらにより詳しい「トントンパンのおいしい召し上がり方」を解説しています!