炭水化物と糖質の違いは?糖質制限とダイエットの関係
持病があり、パンの炭水化物量を教えてほしいとのお要望をいただきました。
そこで、ネットショップでの各商品詳細ページに、熱量・脂質・食塩相当量に加え、新たに炭水化物量を追加しました。
炭水化物って?
ところで、この炭水化物ってよく聞きますが、一体何なんでしょう?
炭水化物とはその名の通り、炭素と水素と酸素で出来ている化合物。
ブドウ糖や果糖などの単糖で構成されている有機化合物です。
デンプンや砂糖もその一つ。
それらを食べることによって、カラダの中で消化(単糖に分解)し、重要なエネルギー源となります。
蛋白質や脂質もエネルギー源となりますが、すぐにエネルギーに変えられるのが炭水化物。
瞬発力のいる動きや集中するとき、炭水化物は欠かせません。
炭水化物が不足すると、疲れやすくなったり、体力の低下に繋がる恐れがあります。
また、脳は通常ブドウ糖をエネルギー源としているため、判断が鈍ったりボーッとなってうまく頭が働かなくなりやすいです。
炭 水 化 物 |
糖 質 |
糖 類 |
単糖類 | ブドウ糖、果糖、ガラクトースなど |
二糖類 | ショ糖(上白糖)、乳糖、麦芽糖 | |||
少糖類 | オリゴ糖 | |||
多糖類 | デンプン、デキストリンなど | |||
糖アルコール | キシリトール、ソルビトール | |||
その他 | アスパルテーム、アセスルファムK、ステビアなど | |||
食物繊維 | セルロース、ヘミセルロース、ペクチンなど |
では、糖質は?
これも炭素と水素と酸素で出来ています。
実は、糖質って炭水化物の一種なんです。
それどころか、食物繊維も炭水化物だなんて、知ってました?
一つ一つの糖が手をつなぎ合って、デンプンになったり食物繊維になったりしてます。
ご飯やパンなどのデンプンが主体の食品を良く噛むと、デンプンが分解されて糖になるから、何も言えない心地よい甘さが感じられるんですね。
ちなみに、オリゴ糖や食物繊維は糖の繋がりが長すぎるので、食べても単糖にまで分解されません。
なので、カロリーがほとんどないんですね。
炭水化物(糖質)は食べると太るのか?
ダイエットには糖質制限!ってよく聞きますよね。
糖質制限ブームはいまだに続いています。
糖質の摂取量を制限すると、簡単に痩せられるようなイメージ。
でも、制限すると、無性に炭水化物が食べたくなります。
ご飯、パン、ラーメン、パスタ、うどん、ケーキ、クッキー、スナック菓子…
全部炭水化物の塊(笑)
炭水化物を食べると、活動のためのエネルギーとなりますが、余った分は脂肪に変換されて蓄積されます。
体についた脂肪は、脂肪を過剰に食べたからではなく、ほとんどが炭水化物が変化したもの。
なので、炭水化物を取りすぎると、肥満や生活習慣病を招く恐れがあります。
糖質制限ダイエットは、カロリー計算をしなくてもいいこと、これまで控えたほうがいいと言われていた肉や油、糖質を含まないお酒がOKなことなど、手軽に始めやすいので受けていますよね。
でも、炭水化物を抜くデメリットもあります。
- 集中力がなくなる
- 体調不良になりやすい
- 便秘になりやすい
- 疲れやすい
- リバウンドしやすい
- 老けやすい
- 死亡率が高くなる
などと言われています。
糖質制限ダイエットの前に…
糖質制限ダイエットもいいと思いますが…
その前に「食事の量は多すぎないか?」「知らず知らずのうちに間食をしていないか?」をチェックすべきと思うんです。
明治時代に入るまで、日本人は一日2回、ご飯と少量の漬物(たまに魚)を食べていました。
つまり、食事の大部分が炭水化物です。
でも、太っている人はほとんど見かけませんでした。
現在は飽食の時代。
少し足を伸ばせば、いたる所に食べ物が売られていて、簡単に食べ物が手に入ります。
炭水化物は悪者にされている風潮がありますが、人が生きていく上で必要な栄養素の一つです。
「炭水化物はやめよう」ではなくて、「食べ過ぎはやめよう」がいいと思います。