白砂糖は体に悪い?ウワサされている7つの害
甘いモノって好きですか?
疲れているときなど、無性に甘いモノが食べたくなります。
でも、食べ過ぎると太る・・・
なんて気にされている方も多いと思います。
最近、「砂糖は何を使っていますか?」というお問い合わせをよくいただきます。
白砂糖は体に良くないという情報を耳にされてのお問い合わせ。
体に悪いってよく聞きますが・・・
本当ですか?
ウワサされている白砂糖の7つの害
ウワサ1食べ過ぎると太る
でしょうね(笑)
砂糖は炭水化物の一種です。
日本で一般的に使われている砂糖は上白糖で、ブドウ糖と果糖が1つずつ結合したものです。
お米や小麦などのデンプンはブドウ糖がたくさん結合したもので、体に入ると分解しなければならず、その分吸収が緩やかですが、上白糖の場合、ブドウ糖と果糖が結合しただけのものなので吸収が早いです。
ウワサ2虫歯になる
なります。
虫歯菌(ミュータンス菌)は砂糖が大好きです。
砂糖に限った話ではなく、虫歯菌はパンやご飯などの糖質を好みますので、食べたあとは歯を磨きましょう。
ウワサ3白砂糖は骨を溶かす
砂糖が乳酸に変わり、酸性に傾いた血液を骨のカルシウムで中和するという説。
これは、昔広まった全く根拠の無い説で、骨のカルシウムが血液の酸性度の調整に使われることはありません。
それどころか、現在では砂糖はカルシウムの吸収を助けると考えられています。
ウワサ4白砂糖を摂取すると切れやすい
これもよく言われますね。
「砂糖は白い麻薬」なんて言われてます。
砂糖を大量に摂取すると血糖値が急激に上がりすい臓からのインスリンが大量に分泌されます。
すると、なんと食べる前よりも血糖値が低くなってしまうため、落ち着かないとか、イライラするという不快な気分になり、甘いものが欲しくなるという悪循環になります。
ウワサ5白砂糖はビタミンB1を破壊する
体内で炭水化物をエネルギーに変換するには、ビタミンB1は欠かせません。
砂糖は糖質=炭水化物なので、エネルギーになるときにビタミンB1を代謝しますが、ビタミンB1自体を破壊することはありません。
白砂糖自体、純粋な砂糖の成分を抽出して作っているため、ビタミンやミネラルをほとんど含まないために、代謝するときにビタミンB1が必要→ビタミンB1を破壊する!に変わってしまったものと思われます。
ウワサ6糖尿病になる
砂糖の摂取自体が糖尿病発症、増悪の原因にはなりません。
糖尿病の遺伝的素因のある人がエネルギーを取り過ぎていたり、運動不足でエネルギー過剰な場合、糖尿病が起りやすくなると言われています。
砂糖も含めたエネルギーを過剰に取らない食事が大切だということです。
ウワサ7白い食べ物は体に悪い
そもそもなぜ白く見えるかというと、精製されて不純物が取り除かれているから。
漂白されているわけではありません。
砂糖は本来、無色透明の結晶です。
白く見えるのは、光の乱反射のためで、雪が白く見えるのと同じです。
砂糖とどう向き合うべきか?
昔は砂糖は高級品で、なかなか手に入らないモノでした。
小麦粉やお米、繊維なんかも含めて、白いものは高級品だったんです。
それが気軽に手に入る物になって、今度は白いものが悪とされる風潮になりました。
ちなみに三温糖は上白糖を加熱して茶色くしているので、成分的には上白糖と変わりません。
どんなものでも食べ過ぎるといろんな障害が発生します。
大切なことは、食べ過ぎないということ。
とは言うものの、甘いモノって美味しいですからねぇ〜
周りを見渡せば、今の日本はたくさんの美味しそうな、甘いものに囲まれています。
清涼飲料水や缶コーヒーには角砂糖10個以上相当の砂糖が入っているものもありますので、飲み過ぎには注意が必要です。
上白糖からてんさい糖に切り替えました
てんさい糖を製造する過程での「ろ過」は、牛骨炭を使用していませんので、マクロビオティックやヴィーガンの方でも大丈夫です。
「パンに使っている砂糖は白砂糖ですか?てんさい糖ですか?」というお問い合わせを多くいただきます。
白い食べ物は食べない方針とのことでした。
毎回、返答に困ってしまうのですが…結論から言うと、トントンでは「白いてんさい糖」を使用しています。
えっ?白いてんさい糖?どういうこと?
必ず聞かれます。
その説明をするには、砂糖とは何なのか?の説明が必要です。
白砂糖とてんさい糖。
何がどう違うのでしょうか?
原料による違い
砂糖の中には、さとうきびを原料とするものと、砂糖大根(てんさい)を原料とするものの主に2種類があります。(他にも、カエデ、ヤシ、ソルガムの砂糖もあります)
さとうきび。一度かじってみたいです(๑´ڡ`๑)
上白糖、グラニュー糖、三温糖、きび砂糖、黒砂糖など、代表的な砂糖はさとうきびを原料にしていることが多いです。
さとうきびといえば、沖縄県産!と思いきや、さとうきびの国内生産量は約4割で、6割は輸入しているそうです、(主にタイ、オーストラリア)
てんさい糖は、その名の通り、砂糖大根(てんさい)から作られたお砂糖。
これもかじってみたい(笑)
砂糖大根は、主に北海道で生産されています。
大根から砂糖が作られるなんて、なんだか不思議な気分です。
さとうきびは熱帯の植物なので体を冷やす作用があり、てんさいは寒冷地の植物なので体を暖める作用があると言われています。
てんさいにはオリゴ糖が多く含まれているので腸内のビフィズス菌の餌となり、腸内バランスを整えてくれると言われています。
本当でしょうか?
どちら結局は、砂糖(ショ糖)に精製するので、個人的にはどちらも変わりないと思うのですが…
精製度による違い
上白糖、グラニュー糖など精製されたものは、消化吸収が早い分消耗も早いので、血糖値の上下が激しくなります。
また、精製時に牛骨炭に通して「ろ過」する工程があるため、マクロビオティック・ヴィーガンの方には敬遠されることが多いです。
黒砂糖は、サトウキビの絞り汁を煮詰めただけの未精製の砂糖で、ミネラルが豊富と言われています。
きび砂糖は、サトウキビの絞り汁とある程度精製したもので、さとうきびの風味やミネラルが少し残っている砂糖です。
三温糖は、上白糖やグラニュー糖の結晶を取り出したあとの蜜液を煮詰めて作った砂糖です。茶色なのはカラメル反応によるもので、ミネラル分はほとんどなく、上白糖やグラニュー糖と変わりません。
精製した砂糖は、なぜ白いのか?
ネット上では「漂白しているから」なんて書かれていたりしますが、漂白はしていません。
不純物を限りなく取り除き、純粋な砂糖の結晶だけを取り出すので、白いのは不純物が含まれていない証拠です。
砂糖の主成分であるショ糖の結晶は無色透明です。
結晶の表面で光が乱反射することで白く見えます。
これって雪と同じなんですね。
トントンで使っている砂糖は?
一般的にてんさい糖はうすい茶色のものが販売されていますが、この茶色はミネラルではなく、アクです。
砂糖大根(てんさい)は、ほうれん草と同じヒユ科アカザ亜科なので、アクが多い植物です。
パンに使用するとき、アクは邪魔になるので、ショ糖の純度が高いてんさい糖を使用しています。
つまり、てんさいを原料としたグラニュー糖(ビートグラニュー糖)です。
ということは…白砂糖でてんさい糖なのです。
白い食べ物が体に悪いものなのかはわかりません。
しかし、少なくともミネラル成分やアクは酵母に影響を与えますので、のびのびとしたパンを作るためにこの砂糖を選択しています。