tontonは何のためにパンを作っているのか?
こんばんは!
tontonの店チョです(*^^*)
先週末に、変な格好でくしゃみをしたら…
グキッ!
ぎっくり腰になってしまいました…
ヤケドをしてもあっという間に治り、ここ10年以上風邪一つ引かない、身体が丈夫なことだけが自慢でした。
まさかぎっくり腰になるなんて…
もう若くはないんだということを、いまさら実感しました・笑
昨日もお休みをいただき、4日間、ほぼ寝たきり状態。
神様が休めって言っているんだな。
そう割り切って、WBC侍ジャパンを見たり、YouTubeを見たりしていたのですが…
ヒマ!ヒマなんですっ!
やりたいことがいっぱいあるのに、出来ないのって、辛い。
布団の中でなにか出来ないか、いろいろ試しましたが、ぎっくり腰の再発が怖くて諦めました。
ボーッと天井を眺めながら、起業してからこれまでを思い起こしてみました。
いやぁ…いろんな事があったっけ…
お客様が喜んでくれるパンとは?
今から17年前。
地域の方に、おいしいパンを召し上がってほしい。
そんな想いで、夫婦二人でスーパーの中のインストアベーカリーを始めました。
それまで、横浜のポンパドゥルで4年、地元のケーキ屋で1年、地元のパン屋で4年修行してきて、喜んでいただけるパンを作る自信はありました。
でも…結果は散々。
お客様は素通り、パンを手に取ってもらえないのです。
毎日たくさんのパンが売れ残る日々。
焼いたパンの半分を捨てることもありました。
お客様のご要望からtontonの考え方が変わった
いつもお越しいただくお客様がパンを手に持ちつつ迷われていたので、当時接客をしていたきよみさんがお客様に「どうされました?」と伺うと、
「このパン、おいしいんやけど、子供が食べるにはちょっと大きいなぁ。この半分の大きさにならん?」
じゃあ、明日半分の大きさで作るんで、お昼ごろにお越しいただけますか?
「来る来る!」
コッペパンの半分のパンを作るようにお願いされた店チョは戸惑いました。
都会でのパン屋で習得したおしゃれなパンを作れば、必ずお客様が振り向いてくれると思っていたからです。
コッペパンを半分にして、丸めただけのパン。
こんなパンで、本当にお客様は喜んでいただけるのか…?
翌日、半信半疑で半分の大きさのパンを作りました。
作ったパンをお客様にお渡しすると、とても喜ばれました。
「私のために、パンを作ってくれたっ!」
お客様のご要望で生まれた「お子様ロール」
その時のお客様の笑顔が忘れられない。
そう、きよみさんから聞いて、店チョは思ったんです。
お客様に喜んでいただこうと思って作っていたパンは、実はお店側が食べて欲しいパンを作っていたんだということ。
自分が食べて欲しいパンを作るんじゃなくって、お客様が食べたいパンを作れば喜んでいただけるということ。
ちょっとした違いですが、何だかガツンと頭を殴られたような気持ちでした。
この体験がなかったら、「卵と乳製品を使っていないパンを作っていただけませんか?」というお客様のご要望を聞き入れることはなかったのかもしれません。
tontonの原点
自分が作りたいパンを作るのは独りよがり。お客様が食べたいパンを作る。
お客様が喜んでくれることが、私たちの喜び。
これがtontonのパンの想いです。
この想いに共感してくださって応援してくださるお客様によって、tontonは成り立っているようなものです。
そして何より、スタッフ一同も同じ想い。
会社の社長が寝込んでいても、何の問題もなくパンを作っています。
布団の中で、天井を見上げながら…みんなありがとー\(^o^)/