これからのパン屋のあり方
こんばんは!
tontonの店チョです(*^^*)
今年に入って、いろんな食品が値上げをしています。
今日、小麦に焦点を当てたニュースが流れていました。
「小麦」価格抑制のウラ側
「小麦」価格抑制のウラ側 パン・うどん 値上げは?【ウラどり】-FNNプライムオンラインYouTubeチャンネル
こちらのニュースでも説明がある通り、小麦の価格は政府が関与しています。
小麦の安定確保のため、政府は一括で小麦を輸入。
政府が確保した小麦は製粉会社に売り渡し、問屋を経由してパン屋でコネコネしてパンになっているわけです。
2021年10月は19.0%、2022年4月は17.9%引き上げられました。
2022年10月。
ルール通りであれば19.7%引き上げるはずでしたが、コロナ禍で経済の冷え込みを考慮して、引き上げは見送りになりました。
そして今回の2023年4月。
政府は5%程度の引き上げを検討しているそうです。
でも、パンは小麦だけで作られているわけではなく、今年に入って他の原材料の値上げが止まりません。
パン屋は電気をたくさん使うので、毎月の電気代もビックリの請求です。
ニュースでは「国産小麦の生産・流通が増えることを期待」と締めくくっていますが…
いやいや、ちょっと待ってください。
単純に国産小麦の生産量を増やせばいいという話じゃないんです。
国産小麦の買付の流れは?
結論から言うと、国産小麦はお米と一緒で、国からの助成金ありきで生産されています。
外国産の小麦と同等の価格にするために、製粉会社の買付価格の2倍以上の助成金を投入。
助成金なくしては、成り立たない構造です。
つまり、生産者はほとんど儲からない仕組みになっているんです。
しかも、作ることができる土地は限定的。
構造的な問題を解決しない限り、「外国の小麦が高ければ、日本で作ればいいじゃない」なんて簡単な話じゃないんです。
これからのパン屋のあり方
これから先、小麦を始め、外国から輸入している食材は、どんどん値上がり続けることでしょう。
今年に入って、水以外の原材料は、全て値上がりしています。
スタッフの給与も上げていかなくてはいけません。
パンは身近にある食べ物。
なるべく買いやすい価格であって欲しい…
創業以来、そう思いながらパンを作ってきました。
でも…
赤字になってしまっては事業を続けていくことは出来ません。
もしかすると、「パン」という食べ物は、気軽に食べられる食品ではなくなってしまうのかもしれません。