化粧品がアレルギーの原因に?
タール色素ってご存知ですか?
かまぼこや漬物によく使われる赤色3号とか、ソーセージなどに使われている赤色104号とか。
石油から作られる合成着色料です。
ここ数年、合成着色料は「体に悪い」とか「ガンになる」なんて言われるようになって、食品や口紅で避けられるようになりました。
そこで登場したのが、「コチニール色素」
合成着色料ではない、自然の赤色。
でも…これって…
「コチニールカイガラムシ」から取れる赤色!
ホントは写真を載せたかったのですが、虫アレルギーの方も多いと思って(笑)
中南米にいる、サボテンに寄生するダンゴムシを太らせたような赤黒い虫です。
このコチニール色素、結構いろんな食品や口紅で使われています。
- ハム、ベーコン、ソーセージ
- 赤色のお菓子
- マカロン
- かまぼこ
- いちごジャム
- 清涼飲料水
- カンパリ(リキュール)
などなど。
そして、口紅などの化粧品類です。
コチニール色素によるアレルギーが報告されています
日本アレルギー学会特別委員会が緊急提言をしています。
原因はまだ解明されていませんが、おそらくコチニールカイガラムシのタンパク質が残存していて、体内に入ったときにアレルギー症状が出ていると思われます。
興味のある方は、文献を読んでみてください。
アレルゲンは、食品として摂取よりも皮膚から入ってきたほうがアレルギー反応が出やすいって言われています。
10年前、「茶のしずく石鹸」の成分「加水分解コムギ末」が原因で、小麦アレルギーの女性が多発して問題になったことを思い出します。
化粧品の原材料もチェックしたほうが良さそう
自然素材だから安心!
というわけではないんですよね…
そもそも、虫って…って思っちゃいますけど…
現時点ではこのコチニールが原因でアレルギーを発症した方は、女性に限られているそうです。
食品の原材料はもちろんですが、口紅やほう紅、マスカラなどの化粧品の原材料もチェックする必要がありそうですね。
※ちなみに、コチニール色素を使用した原材料をトントンでは使用していません。ご安心を(*^^*)