食物アレルギーの原因。1位は鶏卵、2位は牛乳、3位は?
こんばんは!
トントンの店チョです(*^^*)
ゴールデンウイークですね。
みなさん、いかがお過ごしですか?
石川県、今日はいい天気でした!
朝日新聞で、ナッツアレルギーが急増しているという記事を見つけました。
朝日新聞デジタル | クルミアレルギーが急増 原因食物「木の実類」が「小麦」超え3位に
「何らかの食物を摂取後60分以内に症状が出現し、かつ医療機関を受診したもの」限定の調査ですが、国立病院機構相模原病院の先生のモニタリング調査なので、信頼できるデータだと思います。
2017年の前回の調査では、1位:鶏卵、2位:牛乳、3位:小麦、4位:木の実でした。
2020年の調査では、1位:鶏卵、2位:牛乳、3位:木の実、4位:小麦となり、3位と4位が逆転。
木の実は8.2%から13.5%に急増しました。
ここ最近、お客様からのお問い合わせに対応していると、ナッツのアレルギーの方が増えている気がしていました…
実際に増えていたんですね…
ナッツ類を使ったお菓子やケーキが増えたのが原因?
以前は人気商品だったくるみのパン
実は、ネットショップを始めた当初、くるみのパンも作っていました。
くるみが入ったパンは、メロンパンと並ぶ人気商品。
よく売れていたことを覚えています。
しかし、販売を初めて二ヶ月で作るのをやめました。
先見の明がある?
違います(笑)
あるお客様からお電話をいただいたのがきっかけでした。
卵、乳、くるみアレルギーがあって、トントンのパンが食べられません。特にくるみは重度のアレルギーで、厨房で使われているだけでアナフィラキシーになるくらいです。くるみの扱いを止めていただくわけには行きませんでしょうか?
当時はナッツ類のアレルギーの方は稀で、あまり気に留めていなかったのですが…
調べてみると、そばと同じく、くるみはアナフィラキシーを起こしやすいアレルゲンだということを知りました。
アレルギー対応パンの取り組みを始めたばかりの10年以上前。
普通のパンもインターネットで販売はほとんど見かけない時代だったので、なかなか買っていただけませんでした。
そんな状況で、メロンパンと同じくらい売れるパンをやめるのは、会社としては大きな痛手になります。
でも…食べられない方が食べられるようになるなら…
そう思って、くるみパンを購入されているお客様一人ひとりに「くるみパンを止めさせてほしい」とお願いの電話をしました。
お客様によって、反応は様々。
快く承諾してくださるお客様もいらっしゃれば…
「くるみのパンが食べたくて注文しているのに!」と言われた方も。
確かに、くるみパンはおいしいですよね…
パンとの相性は抜群です。
でも…みなさんと同じように、パンを食べたいけど食べられないアレルギーのお客様がいらっしゃいます。
一人でも多くの方に召し上がっていただくために、なんとかご了承いただけませんでしょうか…
ひたすらお詫びをして、半ば強引にくるみパンの製造をやめることにしました。
「食べたいけど食べられない」が「食べられた!おいしい!」にしたい。
一時的にお客様は減りましたが、それでもいいと思いました。
アレルギーがあって、食べられない方が食べられるようになるなら…
会社の財務状況はかなりヤバいことになりましたが、、、(^_^;)
くるみやアーモンドは、パン屋には欠かせない原材料。
使っていないパン屋は見たことがありません。
扱いをやめるのは勇気のいることでしたが、やめてよかったと思います。
「食べられるけど食べたくない」と「食べたいけど食べられない」は全く違います。
「食べたいけど食べられない」が「食べられた!おいしい!」って言っていただけるようなパンを作りたい。
それは、当時から変わっていないトントンの想いです。
ナッツアレルギーについては、コラムでも書いていますので、よかったら読んでみてください(*^^*)