私たちは、なぜ「アレルギー対応パン」を作っているのか?
こんばんは!
tontonの店チョです(*^^*)
いよいよ本格的に2023年が始まりましたね。
アレルギー対応のパン工場を作って、今年で13年目。
あっという間でした。
歳を取ると時間の流れが早いといいますが…
体感的には二十歳のときの半分くらいの感覚・笑
今年の年始はちょっと時間が取れたので、起業してからこれまでを思い起こしてみました。
いやぁ…いろんな事があったっけ…
17年前。夫婦二人で始めたスーパーの中のインストアベーカリー。
「卵と乳製品を使っていないパンを作っていただけませんか?」
お客様からご要望をいただき、卵乳不使用のパンを作り始めました。
そう数は多くはありませんでしたが、アレルギーでお困りの方が遠くからパンを買いに来られるようになりました。
お客様によって、アレルギーの程度はさまざま。
少し混ざっていても大丈夫!とおっしゃる方もいらっしゃれば、ちょっとでも入ったらダメ!というお客様もいらっしゃいます。
重度のアレルギーの方でも安心して召し上がっていただくにはどうしたらいいのか?
その答えが、混入の可能性をゼロにしたくて立ち上げた「卵、乳、ナッツ類を一切持ち込まないパン工場」を作ることでした。
スタッフは、たったの4人からのスタート。
アレルギーで困っている子供たちがたくさんいる。
たくさんパンを作れるようにしなければ…
いつでも拡大できるようにと200坪を超える敷地を借りてしまっていました。
半分だけ工場にして、空いたスペースで息子とバレーボールの練習をしていたほどです・笑
今となっては懐かしい思い出です。
工場と言っても、当時の一日の注文は数件で、とても長続きしない状況。
しばらくは貯金を切り崩して運営していました。
息子とバレーボールの練習。懐かしや。
しかし、予想は裏切られます
需要はあるはずだから、スーパーで販売してもらえるはず!
近くのスーパーのバイヤーさんにアポを取って人生初の営業に行きました。
でも…必ず…
ヤ○ザキやパ○コのパンと並べられて、「お宅のパン、いくら?」からのスタート。
全く相手にしてもらえませんでした。
生協さんならこのパンの価値をわかってもらえるはず!
気持ちを切り替えて営業に行くも、「アレルギー対応って…売れませんよ…」と言われる始末。
卸販売は無理なのか…?
もう活路はネット販売しかない!
気持ちを切り替えて、なんとかネット販売を盛り上げよう!
でも、どうやってネットショップの存在を知っていただけるのか?
何もかもが手探りでした。
どんなにいい商品でも、知っていただかなければ、ないのと同じ。
パンを作ることは得意なのですが、困っている人に知っていただく方法を知りません。
ブログを書いてみたり…FacebookやInstagramを始めてみたり…
テレビCM?雑誌広告??
それは予算が許しませんでした。
アレルギーがある子供たちがtontonのパンを食べたときの笑顔。
他のパン屋さんが作ってくれない以上、このアレルギー対応パン工場をやめるわけには行かない…
なんとか続けていきたいと、がむしゃらにやって来ました。
そんなこんなで、これまで生き残ることができました。
銀行から借りた融資をコツコツと返しながら、今もなお続けて営業することができています。
ここまでやってこられたのは、今このメールを読んでいただいている、あなた様のおかげです。
ありがとうございます。
感謝しています。
私たちがパンを通して目指していること
一番人気の【ミニ】メロンパン。カワイイわぁ。
「食べたいのに食べられない」を解決するために…
アレルギー対応パン、ヴィーガン対応パン、無添加パンを製造販売しています。
卵・乳製品・ナッツ類を使わず、食品添加物も使わないパン生地でありながら…
誰が食べても「おいしい!」と言っていただけるパンを日々研究しています。
みんなといっしょに同じものを「食べたいのに食べられない」時ほど、悲しいことはありません。
特に子供たちには、そんな悲しい思いをさせたくはありません。
私たちがパンを通して目指していること。
それは、食べ物に制限があってもなくても、みんな「おいしい!」の笑顔になること。
「食べる」という行為は、本来「楽しいこと」そして「幸せなこと」のはずです。
その一端にtontonがお役に立てることを願っています。