アレルギーについて、学校はどこまで対応してくれるのか?
3月16日(火)「子どもの食物アレルギー治療と対応講座」
現役の小児科専門医院長先生のお話が聞ける講座をオンラインで受講しました。
壇される先生は、日本小児科学会、日本アレルギー学会に所属されていて、医学博士でもありユアクリニック秋葉原の院長でもある、杉原桂先生。
とても落ち着きのある先生で、安心してお話を聞くことができました。
前半は食物アレルギーについてのメカニズムや対処方法、IgE抗体検査について、学校・保育園での対応についてなど。
後半は参加されている方との質疑応答でした。
アレルギーについてのメカニズムや、抗体検査についての知識もとても参考になりましたが、それ以上に参考になったのは、質疑応答の時間。
学校や保育園での対応について、多くの相談が寄せられました。
「もっと細かい打ち合わせ」をしたい自分と、「大勢の児童の中の一人」としての対応を考える学校…温度差を感じます…
という相談に対して、先生の返答が心に染みました。
昔と違って、アレルギーに対する取り組みのガイドラインが用意されていて、学校では現在、アレルギーへの対応についてしっかりとした研修がされています。
アレルギー情報も細かくチェックして、情報を共有する取り組みも始まりました。
学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)令和元年度改訂 - 日本学校保健会
アレルギーをお持ちのご家族にもいろんな事情があるように、学校側にもマンパワーを含めできることに限界があります。
いちばん大切なことは、お互いに「できること」「できないこと」をすり合わせて、コミュニケーションを取り続けることだと思います。
確かに!
コミュニケーションって大事!
「学校でアレルギー反応が出たら…」
親として、不安はつきません。
しかし、思えば思うほど、要求ばかりになりがちです。
願いはただひとつ。
「子どもたちが安心して学校生活を送ること」です。
決して「誰の責任でやる、やらない」「対応が良い、悪い」ではないはずです。
アレルギーについて、学校はどこまで対応してくれるのか?の前に、学校としっかりとしたコミュニケーションを取って情報を共有すること。
「子どもたちが安心して学校生活を送る」ために、お互いに何ができるのかをすり合わせること。
お互いに要求ばかりでは、事はうまく進みませんからね。
今回の講座「子どもの食物アレルギー治療と対応講座」を企画してくださったPULMOさん、ありがとうございました。
PULMOさんは、心に余裕を持った育児をおこなう支援、”ワタシらしさ”を見つけ進んでいける支援を行うためにオンラインで様々なセミナーやイベントを開催しています。
興味のある方は、覗いてみてください。