塩分控えめのパンを作っていただけませんか?
健康のことを考えて、塩分控えめのパンを作っていただけませんか?
お客様からご要望をいただきました。
塩分の摂りすぎはカラダに影響を及ぼしますので、控えめのものがあったらいいですよね。
パンに塩は必要なのか
トントンのパンは、基本的に薄味で作っていますので、市販のパンよりも若干塩分控えめです。
食品表示法で「塩分控えめ」というような曖昧な言い回しは禁止されているので、あまり大きな声では言えないのですが…(^_^;)
表示を元に見比べていただけたらと思います。
パンは塩を一切使わずに作ることもできますが、正直言って…おいしくないです…
小麦の味も甘みも感じない、なんだかよくわからない食べ物になります。
腎臓病の食事療法などで無塩のパンが必要な場合は、お問い合わせよりご相談ください。(生地を仕込むところからの製造となりますので、ある程度まとめてご購入いただく必要があります)
ただし、しつこいようですが…おいしくないです…
日本人はお塩が大好きな国民
「日本人は世界一塩分を摂りすぎている」と言われていますが、塩分は本当にカラダにとって良くないものなのでしょうか?
厚生労働省の食事摂取基準によると、食塩の1日の摂取目標量として男性が8.0g未満、女性が7.0g未満としています。
平成30年「国民健康・栄養調査」の結果を見ると、1日当たりの食塩の平均摂取量は男性が11.0g、女性が9.3gだったそうです。
これだけ見ると、塩分を控えなきゃ…と思いますが…
塩分を取りすぎるとどうなるのか?
一時的に塩分を取りすぎる分にはあまり問題はないと思いますが…
塩分の摂りすぎがずっと続くと高血圧になって、動脈硬化、脳卒中、心不全など、血管の病気になりやすいと言われています。
他にも、腎臓病、骨粗しょう症、入館欠席、胃癌のリスクが高まると言われています。
みんな怖い病気ですね…
しかし、高血圧と塩分の関係は十分に解明されていないそうです。
厚生労働省の食事摂取基準も、科学的な根拠がなく、何となく決まった感じがします。
アメリカのノースウエスタン医科大学の調査でも、「食塩摂取量と高血圧発症率との関係はないか、あっても弱い」という結論に達したそうです。
逆に、減塩することで腎臓から血圧を上げるホルモンが分泌されて病気になりやすいという論文もあったりして、もう、何が本当なのかわからない状態です。
多少塩を多く摂取しても、健康であれば体外に排出されるそうです
普通に生活していると、どうしても塩分をとりがちな生活になってしまいます。
特に外食に行ったりすると、知らず知らずのうちに7〜8gの塩を食べてしまうことも。
普段の食事に気を使っても、なかなか塩を意識した生活をするのは難しいです。
であれば…視点を変えて、「減塩」に気をつけるよりも「塩を体外に排出する能力」を高めたほうがいいのででは?と思うようになりました。
そのために、一番効果的なのは、カリウムを摂ることだそうです。
腎臓に働きかけて、塩分の吸収を抑えて尿への排出を促してくれるそうです。
また、カルシウム、マグネシウムも血圧上昇を抑える効果があるそうです。
カリウムの多い食材
野菜、イモ類、果物、海藻、豆類など。
カリウムは水に溶けるので、汁ごと食べるのがおすすめです。
カルシウムの多い食材
牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、骨ごと食べられる小魚、豆腐や納豆などの大豆製品、野菜類や海藻類など。
カルシウムを吸収するためにはビタミンDが必要なので、ビタミンDを多く含む食品(魚、きのこ、乾物類)と一緒に食べるといいそうです。
また、日光を浴びることでもビタミンDは体内で生成されます。
マグネシウムの多い食材
魚、果物、野菜、大豆、海藻類、ナッツ類など。
虚血性心疾患や循環器疾患の予防にも効果的だそうです。
いちばん大切なのは、「減塩」ではなく「排塩」なのかもしれません
塩は食べ物のおいしさを最大限に引き出してくれる魔法の調味料。
パンにとっても、塩は小麦粉の味を引き締めてくれる大切な原材料です。
毎日家で食事を作れる余裕のある生活ができない以上、減塩をするのは難しいと感じています。
であれば、たくさん摂りすぎた塩をいかに体外に排出するか?を考えた食生活を考えてみたいと思います。