同じ製法で小麦粉の種類を変えてみたら…パンの味はどうなる?
こんばんは。
トントンの店チョです(*^^*)
トントンのパンは、基本的にカナダ産の強力粉(千葉製粉・プレーリー)を使用しています。
詳しくは、tontonのコラム-トントンのパンの小麦粉の産地は?に書きましたが、ざっくり言うと、安全安心が担保されていて、何より美味しいから。
ところが5年くらい前、国産小麦の価格が跳ね上がって、売れなくなることを恐れ、国が外国産小麦の価格を釣り上げたことがありました。
今までにない大幅な値上げ。このままではパンの価格に影響する!
それを避けたくて、グレードを下げた小麦粉で試作したことがあります。
小麦粉の種類を変えたら、パンの味はどうなる?
グレードを下げたカナダ産、アメリカ産、オーストラリア産、なぜかお高いフランス産まで(笑)
確か、5種類くらいの小麦粉を集めて、同じ製法でそれぞれの小麦粉を使って試してみました。
結果…
やはりグレードを下げた小麦粉で作ったパンは、それなりの味でした。
膨らむことは膨らみますが、なんだか味がぼやけていたり、口溶けが悪くなったりしたんです。
パン屋の仕事は多岐に渡っているため時間が取れず、小麦粉を変えて試作することはほとんどありません。
とてもいい経験でした。
パンの味はデンプンの味。産地や品種によって、味も変わる
よくよく考えてみたら、小麦粉の産地や品種によって、味も変わるのも当然です。
だって、ご飯だって、お米の品種が違えば、味の微妙な違いがわかるんですから。
日本のお米と外国産のお米の味って、雲泥の差がありますもんね。
どんな料理だって、いちばん大事なのは材料の品質です。
パンで言えば、一番味に影響するのは、当然小麦粉の品質。
レシピ本だと「強力粉」って一括りにされていますが、強力粉の産地や品種によってぜんぜん違う味のパンになります。
トントンの選択は?
これまで、いろんな小麦粉を試してきましたが、一番美味しいと感じたのが、現在使っているカナダの五大湖周辺で取れる強力粉です。
食パンなどの柔らかいパンを作る上では、他の産地のものに比べてカナダ産の小麦粉だけ一段上の品質のように感じます。
とはいえ、もっと美味しくて安心安全小麦粉に出会ってしまったら、浮気しちゃうんだろうなぁ…(^_^;)