「令和の米騒動」は序章に過ぎない?迫りくる「食」の危機と、私たちにできること

お米、食べていますか?
パン屋が言うのもなんですが…
お米って本当に美味しいですよね。
お米が贅沢品に?「令和の米騒動」の裏側で進む食料危機
どんどん値上がりするお米。
「令和の米騒動」なんて呼ばれていますが、ついに「平成の米騒動」の価格を超えてしまいました。
もう、暴動が起きてもいいレベル。
一年間での一人あたりのお米の消費量は、1962年度で118kgから2023年度で51kgに半減。
米の価格を維持するために、政府は1971年より減反政策を開始して、2017年に終了したことになっていますが、事実上、今でも続いています。
- 水田を畑地化して麦、大豆、飼料作物を作ると、10アール当たり3.5万円
- WCS用稲(乳酸発酵させた牛の飼料)を作ると、10アール当たり8万円
- 加工用米(米粉など)を作ったら10アール当たり2万円
農林水産省より補助金が交付されます。
現在、米農家の平均年齢は69歳、JAの買取価格は上がっているというものの…
時給に換算すると、約10円という悲惨な現状。
これって、政府は日本の主食である『お米』を作ってほしくないってことですよね…
日本の米は誰が守る?備蓄米放出とカルローズ米の影
緊急解説 備蓄米の落札価格は2万1000円台 コメの小売価格今後どうなる?【大石が深掘り解説】CBCニュース
3月14日、国の備蓄米を15万トン放出しました。
落札価格は60kgあたり21,217円。
早ければ今月末にスーパーなどの小売店で販売されるそうです。
15万トンというのは全体の流通量の2%程度とのことなので、価格が下がることはないでしょう。
日本人の礎となるお米が足りなくなったタイミングで、どっと入ってきた『カリフォルニア産カルローズ米』
日本のお米を保護するために204.3%の関税がかけられていますが、それでも日本のお米より安価で販売されています。
しかも、アメリカは関税を撤廃しろと要求しているという現状。
これって、小麦、レモン、グレープフルーツ、オレンジ、牛肉と同じ、貿易自由化の道を歩みそうです。
アメリカの米の作付面積は、日本の作付面積の約半分もあるそうです。
減反政策が進められて、種子法の廃止、種苗法の改正、アメリカでの遺伝子組換え米の開発。
もう最初から日本人がアメリカ米を食べるストーリーができていたのでは?
日本の米を守るために、私たちにできること
今できることは、農家を応援すること、日本のお米を選ぶこと、そして農政を考えた人に国を託すこと。
主食を外国に頼らなければならない国が続くはずありません。
食料がなかったら、いくら武器や戦闘機を持っていても意味ないでしょ。
世界一美味しいお米を作ることができる日本。
お米は日本人の原点です。
なんとかお米を守りたいと思う、パン屋のつぶやきでした。