14年間の挑戦と広がる輪。アレルギー対応パンがつなぐ未来。
アレルギー対応パンを本格的に作り始めて、今年で14年になります。
当時はまだアレルギーに関する情報が少なく、
- 好き嫌いが多いからアレルギーになったのでは
- 妊娠のときにアレルギーになる食べ物を食べすぎたのが原因
- 牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするのと同じようなもの
なんて、今では信じられない事が言われていた時代です。
給食の時、アレルギーのある子どもだけみんなと一緒にパンが食べられず、一人おにぎりなどの別メニューを食べるという悲しい状況を変えたい。
それを実現するために、アレルゲンが混入することがない、卵と牛乳を持ち込まない専用のパン工場を作ったのでした。
14年前、5人からスタートしたトントンのアレルギー対応パン工場
パンをインターネットで販売することの難しさ
卵と乳製品を持ち込まない、アレルギー対応のパン工場を作ったのはいいのですが、全然パンが売れません。
卵や牛乳を使わずにパンを作ることや、口溶けの良いパンを作ることはできても、ここに「アレルギーがあっても食べられるパンがあるよ!」と知っていただくことがなかなかできないのです。
「パンをインターネットで販売する」ことの難しさを肌で感じます。
そこで、次に思い立ったのが、「アレルギー対応パン屋が増えれば解決する!」という目標。
各都道府県に1店舗だけでもアレルギー対応のパン屋さんがあれば、アレルギーで困っている子どもたちや親御さんがどんなに喜んでくれるだろう。
なんとか多店舗展開ができないだろうか?と考えていましたが…
現実はそう甘くなく…
資金面や人員の問題がそうはさせてくれませんでした。
諦めかけていたとき…
声をかけてくださったのが、トントンのお客様、栃木県のやまうちさんです。
地域に、tontonさんのような、アレルギー対応の美味しいパンを購入できる場、販売店が欲しい。
周りのアレルギーっ子がいるお母さんにもたくさん教えてあげたい。
でもないから…地元のお祭りで、tontonさんのパンを販売させてください!!
お話をいただいてから1ヶ月後のお祭りで初出店!
行動力が半端ない!
そちらの様子は、過去にお知らせに書いています。
栃木県の方にお願いです。10月1日(日)は下野市役所にお集まりください!
そして、やまうちさんの想いに共感されて、大阪のお客様も今月よりトントンのパンの販売を始められました。
うるじゅごうさん、ありがとー!
「ダメ、ダメ」から「いいよ、いっしょだよ」に変わる未来へ
委託販売での袋売りのパンの販売であれば、調理をしないため販売許可などは必要ありません。
無理をしない程度の商品数を並べてトントンのパンを販売いただいています。
トントンのパンを知っていただくきっかけになったり、アレルギーで食べられない子どもたちにパンを食べていただくことができます。
何より嬉しいのが、アレルギーがある子どもたちやその親御さん同士、その地域で繋がりができるということ。
もし、トントンパンの委託販売に興味のある方がいらっしゃいましたら…
委託販売をする・しないにかかわらず、お気軽にお声掛けください!
アレルギーがある子どもたちは、いつも「ダメ、ダメ」って言われていると思います。
保育園や小学校に行ってもみんなと同じものじゃない・・・
それがすこしでも、「いいよ、いっしょだよ」に変わればなって願っています。