皮膚から入るのは「敵」、口から入るのは「味方」
トントンのアレルギー専用パン工場を作って13年が経ちました。
当時は右も左もわからず、お客様のご要望にお応えしたいという思いだけで運営してきましたが…
13年の間に食物アレルギーの原因に対する考え方や治療法が大きく変わりました。
一番大きく変わったのは、「アレルギーになりうる食べ物をなるべくを食べないようにする」から「なるべく早く口にする」ということ。
180度見解が変わったことで、当時は大混乱に陥りました。
その時の流れや現在のアレルギーに対する考え方を、日本アレルギー学会専門医で小児科の先生が解説している記事を見つけましたので、ご紹介します。
朝日新聞EduA | 子どものアトピーや食物アレルギー 大きく変わった治療法 ポイントは「湿疹を早く治すこと」
記事の内容を要約すると…
アレルギーに対する考え方の変化
- 過去: 食物アレルギーやアトピー性皮膚炎は、特定の食品を厳しく制限することで予防できると考えられていた。
- 現在: 皮膚のバリア機能の重要性が認識され、皮膚からアレルゲンが入ると免疫システムが過剰に反応し、アレルギーを引き起こすという「二重抗原曝露仮説」が有力視されている。
アレルギー予防と治療のポイント
- 保湿: 生後すぐからの保湿は、アレルギー体質の赤ちゃんには有効だが、そうでない赤ちゃんには効果がない。
- スキンケア: 湿疹は、保湿だけでなく、ステロイド外用薬による治療が重要。
- ステロイド外用薬: 副作用が少ないため、積極的に使用すべき。
- 新薬: モイゼルトやコレクチムなどの新薬は、ステロイドの代替として使用できる。
- 食事: 母乳だけで育てること、特に生後3日間は母乳だけで育てることが、牛乳アレルギーの予防に有効。
皮膚のバリア機能の重要性
アレルギーの予防や治療は、昔と比べて大きく変わってきています。
特に、皮膚のバリア機能の重要性が認識され、スキンケアの重要性が強調されています。
アレルギー物質が皮膚から入ることの危険性については、tontonのコラムにも書いていますので、よかったら読んでみてください。